「名刺」

「役者は顔が名刺だ! 声優は声が名刺だ!」という理由が本当なのかどうかは知りませんが、役者・声優・タレントさんに、「なんだお前、名刺なんか持ってんのか?」「へぇ〜、名刺持ってるんだぁ」と言われたことが何度かあります。そのくらい、タレントが名刺を持っているのは珍しいみたいです。「営業する暇があったら自分の腕に磨きをかけろ! 営業はマネージャーがするものだ!!」ということでしょうか(^^;。

そんなわけで、普通、仕事の場で名刺交換があった場合、タレントはマネージャーを呼んで、マネージャーが名刺交換をすることになります。では、なぜ僕が持っているのかというと、それはフリーでこの世界に入ってしまい、自分のことを覚えてもらう=営業する上で必需品だったから。今は事務所にお世話になっているので必要性は感じないのですが(あれ? そうか、必要性がないから、みんな持っていないんだ(^^;)、僕は営業とは“マネージャーとタレントが二人三脚で行うもの”と思っていますので、いまだに持ち歩いています。

でも、事務所に入ったことで名刺交換をする機会がかなり少なくなりました。フリーのころは、「初めまして!」と先方から名刺を渡されるのが初対面の挨拶だったんですが、今は挨拶だけ……。名刺をいただけると先方の名前を覚えられるので非常に助かるんですけどね(笑)。僕としては、タレント も名刺を持つべきだと思うのですが、名刺を持つことを禁じている事務所もあるので、僕の知らない何かがあるんでしょうね……。(07/11/14)