ADSLの表に出ない落とし穴

〜パソコン雑誌などに、なぜか書かれていない〜 その1

●ADSLを申し込む前に

 ブロードバンド、ブロードバンドとうたわれている昨今ですが、中でも一番簡便なのがADSL。既存のアナログ電話回線を使用するため、導入コストが他と比べて非常に割安。そのため、猫も杓子も「ADSL」と騒いでいるのですが、パソコン雑誌などに一切書かれていない、大きな落し穴がありました!
 もしかしたら僕だけの体験かもしれませんが、僕のような目に遭わないためにも、ぜひ、ご一読されることをお薦めします。

●ADSLにしよう!

 2001年8月、Yahoo!BBが低価格路線(月額2,280円)を打ち出したことにより、 ADSLスの低価格化に拍車がか かった。
 このことにより各ADSL会社を始め、ADSLに対応しているプロバイダのADSLコース、NTTの常時接続サービス「フレッツADSL&ISDN」も値段を引き下げることに。料金は、各会社間によってまちまちですが、おおよそ月額4,000円。初めてADSLサービスが登場したと きは、あまりにも高額な価格に断念した人が多かったが、これなら簡単に手が出せる。というか、フレッツISDNより安い!

 フレッツISDNは、電話回線基本使用料が2,830円。 それに、フレッツISDN料金が2,900円(2001年10月1日より改定)。 プロバイダ料金2,000円(NIFTY無制限コースの場合)の、計7,730円がかかる。

 これに対し、Yahoo!BBに対抗した各プロバイダ(僕の場合はNIFTYで、回線事業者イー・アクセス)だと、 電話回線基本使用料1,750円。 それに、ADSLコース3,980円の、計5,730円。
 初期費用として約3万円(イー・アクセスの場合)がかかるけれど、理論上の速度がISDNより24倍も速い上、月額2,000円も 安いの だ。ISDNより24倍も速いということは、インターネットテレビやラジオもスムースに視聴できて、音楽やソフトのダウンロード も短時間ですんでしまう。 これはもう、ブロードバンドにするしかない!
(ちなみにNTTのフレッツADSLやYahoo!BBだと、初期 3,600費用は円)

 でも、うちはISDN回線で仕事と兼用しているから、電話番号が変わるのはちょっと。それに、TA(ターミナル・アダプタ)からADSLモデムに変更となるから、その設定もちょっと面倒だなぁ……と、月々の料金をとるか、面倒臭さをとるかで悩んでいた。

 そんな9月の初めごろ、MacのバージョンアップOSソフトが必要になりダウンロードすることに。 アップルのサイトに行くと、「約10MBあるため、ISDNだとダウンロードに9時間近くかかることをご了承ください」みたいな ことが書いてあった。 「9時間!? 冗談だろ?」 と思いつつダウンロードしてみると、なんと! それ以上の時間がかかってしまった!!  かくして気分は「ブロードバンド、ADSL導入!」になったのだ。