アニメX 381〜390
Column VOL.381 ゲーム収録
さて、お次の質問は、「ゲームでは、どのくらいの数の台詞を録るのでしょうか?」。う〜ん、これはあまりにも抽象的すぎて難しい質問ですね。ゲームの台詞数は、普通「ワード数」という風に言われているのですが、作品や受け持つキャラクターによってまちまち。ものの数分で終わるくらいに少ない時もあれば、 何日にも分けて収録するくらい多い時も。というわけで、「どのくらい?」と聞かれて簡単に答えられません(^^;。
Column VOL.382 ゲーム収録 その2
僕が経験した最も少ないワード数は、10ワードもなかったのでは? 逆に多かったのは3000ワードくらいでしょうか。ちなみに聞くところによると、 2〜3週間に渡って収録する、万単位というワード数もあるようです(笑)。でも、このワード数、「フッ」とか「うわっ!」という短いものも、2行くらい文章が続く長いものも、同じ1ワード……(^^;。というわけで、ワード数が少なくても収録に時間がかかる場合があります。
Column VOL.383 吹き替えとナレー ション
続いての質問は、「アニメや外画の吹き替えで演じる時と番組のナレーションをする時、どちらが難しいですか?」。まぁ、いずれも“創る”という点では同じように難しいですね。でも、アニメの場合は“台本”と“絵”しかない状態なのに、最悪の場合は、その“絵”さえない時もありますから、3つの中では非常に手掛かりが少ないと言えます。せめて雰囲気を掴むため、収録時に効果音やBGMがあるとありがたいのですが……。
Column VOL.384 吹き替えとナレー ション その2
外画の吹き替えは言葉は違いますが、アニメでも実写でも、すでに完成しているモノを参考にできるので、非常に手掛かりが多いです。特に実写の場合は自分と同じ人間が演じているわけですから、表情による感情表現がとても豊かなので助かります。ただ収録時に、オリジナルの台詞・ 効果音・BGMといった原音と、スタジオでの共演者の声という両方の“音”を聞きながら演じなければならないのが大変だったりします(^^;。
Column VOL.385 吹き替えとナレー ション その3
そしてナレーションですが、こちらは前の2つとは違って、視聴者のことを念頭に入れて演じなければならないという“制約”があります。言葉で区別すると、前の2つは“演技”で、こちらは演技を構成する一要素である“ナレーション”。まぁ、演技にも「説明台詞」と言って、視聴者へ説明するために存在するナレーションのような台詞がありますが……(^^;。
Column VOL.386 吹き替えとナレー ション その4
演技って、基本的には視聴者のことを考慮に入れる必要はなく、キャラクターを忠実に演じれば良いもの。その忠実に演じられた個々のキャラクター同士が絡み合って、一つの作品として成立するんですけど、ナレーションは、いかに視聴者に理解してもらうかが前提なので、演じ手であるナレーターはかなり感情を抑えなければなりません。感情を抑えるということは、ある意味、自分を抑えることと同義です。
これ以降、最終回までは、PCのクラッシュによりデータが消滅……。全何回かも僕にはわかりません(;_;)。ただ、このあとすぐくらいに終わりを迎えたと記憶しています。時期で言えば、2008年中頃かと……。