2022/6/5(日)第105回 織田優成ツイキャス音声配信リクエスト台詞募集!
5月29日(日)に行われた「第104回 織田優成のVoice Only配信」にお越しいただき、ありがと三角でした!
アーカイブはこちら↓ メンバーシップの方のみ、自由にご視聴できます。
22/5/29(日)第104回 織田優成ツイキャス配信 月最後の無料枠はエビカニエビフライの絵文字にビックリ!
毎週日曜日21:30から1時間枠でお送りしている、わたくし織田優成のツイキャスによるメンバーシップ限定の音声&動画配信は、メンバーシップ限定配信と言っておきながら最初の15分間だけは無料枠。つまり誰でも視聴&コメント可能です。ちなみに、毎月最後の日曜日配信や、僕が演じたキャラクターの誕生日配信、たまにやるゲリラ配信は最初から最後まで無料で視聴できます!
この「ツイキャス」は、ツイキャスアプリをダウンロードせずにインターネットのブラウザでも視聴可能。リンクをクリックすればスマホやPCですぐに視聴できますので、ぜひ、いらしてください(^^)。ただし、スマホで視聴する場合はインターネットブラウザよりもアプリを利用したほうが視聴もコメントもしやすいそうです。
第104回のリクエスト台詞
前回第104回は5月最後の日曜日ということで、1時間まるまる無料配信でした。その代わり、普段はいくつか受け付けているリクエスト台詞は1つだけ。今回は、たまたまリクエストが1つだけだったため、もつみさんの「UNO孤島殺人事件 前日譚」を演じました。
昨年の4月にメンバーシップ会員制度を始めてからの配信は、全てアーカイブに保存していつでも視聴できるようにしています。ぜひ、月額700円のメンバーシップ制度に登録して、リアルタイムの限定配信、そしてアーカイブをご活用ください!
第105回のリクエスト台詞募集
ということで次回のリクエスト募集です。次回第105回は、6月初の配信となる6/5(日)21:30からが配信予定。リクエストをご希望の方は「リクエスト台詞に関する注意事項」をお読みになり、この記事のコメント欄にセリフ、ナレーション、朗読などの僕に読んでほしい文章を書き込んでください(^^)。
リクエスト台詞に関すること以外にも、ご意見・ご要望があれば、ご連絡ください。ご期待に添えられるかは分かりませんが、善処いたします(^^)/。
第105回のリクエスト台詞
2022/6/5(日)
【ホラー】蒼子さん
「『灰皿 前編』
どうやら俺は死んだらしい。最後の記憶は、鬼の形相でクリスタルの灰皿を振り上げる、取引先の社長の姿だった。この令和の時代に、なぜあんな時代錯誤な凶器が置いてあったのかは謎だが、きっと あのままぶん殴られたのだろう。一瞬の衝撃のあと、目の前が真っ赤に染まったところで、俺の意識は途切れていた。そして気が付くと、この場所に立っていたのだ。辺りは濃い霧に包まれていた。足元もドライアイスを焚いたように真っ白で、自分のつま先も見えない。まるで、雲の中に迷い込んだかのようだった。
「とりあえず歩いてみるか……」。なんとなしに呟いて、俺は歩き始めた。三途の川を渡った記憶はないから、まだギリギリ、あの世ではないのかも知れない。
しかし、歩けども歩けども、同じ景色が延々と続くばかりだった。湧き上がる不安を必死に抑えながら 足を動かし続ける……どのくらい歩き続けたのか……いつまで経っても纏わりついてくる白い闇に、ついに心が折れた。「ああもう! どこなんだよここは!!」。心の悲鳴が、そのまま口から溢れ出る。「なんで俺がこんな目に遭わなきゃならないんだよ!? そもそも契約と違うことしたのは そっちだろうがぁ!!」。契約違反を理由に取引の打ち切りを伝えたところ、俺がぶん殴られることになったのだ。理不尽 以外の何物でもない。「てめぇが地獄に堕ちろ!!」。叫んでも、一向に気持ちは収まらなかった。イラついた気持ちのまま上着のポケットを探り、タバコとライターを取り出す。死んだあとも持ち物はそのままなのかと、妙なところに感心しながら一本取り出し、口に咥えて火をつけた。つづく」
鈴原さん
「『中二病男子』
俺の名前は「やみりゅう だてん」。「ブラック・ウィングー漆黒の翼ー」という組織の一員だ。コードネームは、”闇の羽”と書いて、ヤバネ。普段は平凡な中学生として過ごしているが、普通に紛れるというのは、中々 大変だ。騒がしい教室で俺は頬杖をつき、窓際の席から外を見る。グラウンドには、次の体育のために集まってきている生徒たち。この 学校という箱の中では、当たり前の光景。
「…………っ」。あぁ、まただ……時折こうして左腕が疼いてしまう。なんとしても力を制御しなければ。へたをすれば教室が……いや、それ以上の範囲が、血の海に染まってしまうかもしれない。それでも、もしも今 敵が突如 襲ってきたら、場合によっては封印を解き、正体をさらしてでも、ここを守らなければならない。それが俺の使命なのだから……。
教室を見回し、クラスメートたちの呑気なツラに 笑みが漏れる。そうだ、俺らの組織のおかげで平和が保たれていることなんて知らずに、そうやって笑っていればいい。俺は制服の上から、封印のために巻かれている 左腕の包帯を撫でた。
なんとか今日も 無事に帰宅することができた。制服を脱いで、束の間の休息にホッと息をつく……と、どうやら 少し眠ってしまったらしい。やれやれ。随分と腑抜けたもんだ。
「たかしー、ご飯よー!」……普通に紛れるというのは、中々大変だ。「たかしー! 聞こえてるの?」「聞こえてるから! 今行くよ!」。部屋を出て リビングに向かう。あ、マズイ。あれ、取り忘れてる。「いや、あの、お母さん待って。あの、怪我とかじゃなくて……ち、力が、えと、あの封印……いや、なんでも、あの、やめ、待って。大丈夫だから。なんでもないからホントに。包帯 取らないで。いや だから違う。やめって。マジでホント、やめてええええええ」。
※闇竜堕天(やみりゅう・だてん)
もつみさん
「『噂の万屋”うつしみ屋” 一品目』
やぁ、お客様ですね、いらっしゃいませ。本日は どのような御用で?……ふむふむ。なるほど、仕事のプレゼンが上手くいくか自信がない。不安になってしまって、何もかも台無しにしそうだと。いやぁ 随分と真面目に生きてらっしゃる。それはそれは大変でしょう。さて、ここにどんなことも うまくいく魔法の薬が……と言いたいところですがね、あいにく この世というものは、そんなイイ物 落としちゃくれないんですよ。
(小声)特に人間のお客様となると、あまり効果の強いものは……あぁいえ、こちらの話ですよ。
「大成功確約の万能な薬」とまではいきませんが、こちらの石なんかどうでしょう。ふふ、これは ただの石じゃあない。こいつに水を一滴垂らすと いい香りがしてきますから、よく眠れるんですよ。そしてこの香りには、緊張や不安を和らげる効果がありますから、落ち着く分、ミスが減ると思いますよ……ふふ。ええ どうぞ。お守り代わりに。お代はこちらです。成功をお祈りしてますよ。またのお越しを」
コメント
織田さんこんにちは。
今回は、新シリーズとして万屋の主人のセリフを書いてみました。タイトルは「噂の万屋”うつしみ屋”」です。
設定などを後ほどお送りいたします。
どうぞよろしくお願い致します。
「噂の万屋”うつしみ屋”」一品目
「やぁ、お客様ですね。いらっしゃいませ。本日はどのような御用で?
ふむふむ。なるほど、仕事のプレゼンが上手くいくか自信がない、不安になってしまって何もかも台無しにしそうだと。
いやぁ随分と真面目に生きてらっしゃる。それはそれは大変でしょう。
さて、ここにどんな事もうまくいく魔法の薬が……と言いたいところですがね、あいにくこの世というものはそんなイイ物落としちゃくれないんですよ。
(独り言のような小声で)特に人間のお客様となるとあまり効果の強いものは…
(元のトーンに戻り)あぁいえ。こちらの話ですよ。
「大成功確約の万能な薬」とまではいきませんが、こちらの石なんかどうでしょう。
ふふ、これはただの石じゃあない。こいつに水を一滴垂らすと、良い香りがしてきますから、よく眠れるんですよ。そしてこの香りには緊張や不安を和らげる効果がありますから、落ち着く分ミスが減ると思いますよ。
ふふ。ええ、どうぞ。お守りがわりに。お代はこちらです。
成功をお祈りしてますよ、またのお越しを。」
織田さんこんにちは!
今月は死神シリーズはお休みして、短編のリクエストをさせていただきます。
ちょっとホラー風?なSSの前編になります。
主人公は30代の営業マンで、冒頭から死んでしまいます。
内容と長さに問題がなければ、よろしくお願いいたします。
———–
『灰皿』前編
どうやら俺は死んだらしい。
最後の記憶は、鬼の形相でクリスタルの灰皿を振り上げる、取引先の社長の姿だった。
この令和の時代に、なぜあんな時代錯誤な凶器が置いてあったのかは謎だが、きっとあのままぶん殴られたのだろう。一瞬の衝撃の後、目の前が真っ赤に染まったところで、俺の意識は途切れていた。
そして気がつくと、この場所に立っていたのだ。
あたりは濃い霧に包まれていた。足元もドライアイスを焚いたように真っ白で、自分のつま先も見えない。まるで雲の中に迷い込んだかのようだった。
「とりあえず歩いてみるか……」
何と無しに呟いて、俺は歩き始めた。
三途の川を渡った記憶はないから、まだギリギリあの世ではないのかも知れない。
しかし歩けども歩けども、同じ景色が延々と続くばかりだった。湧き上がる不安を必死に抑えながら足を動かし続ける。
どのくらい歩き続けたのか……いつまで経っても纏わりついてくる白い闇に、ついに心が折れた。
「ああもう! どこなんだよここは!!」
心の悲鳴がそのまま口から溢れ出る。
「なんで俺がこんな目に遭わなきゃならないんだよ!? そもそも契約と違うことしたのはそっちだろうがぁ!!」
契約違反を理由に取引の打ち切りを伝えたところ、俺がぶん殴られることになったのだ。理不尽以外の何物でもない。
「てめぇが地獄に堕ちろ!!」
叫んでも一向に気持ちは収まらなかった。イラついた気持ちのまま上着のポケットを探り、タバコとライターを取り出す。死んだあとも持ち物はそのままなのかと、妙なところに感心しながら一本取り出し、口に咥えて火をつけた。
つづく
織田さん、こんにちは!
いつも配信ありがとうございます。
今回はいわゆる「中二病」男子のリクエストです。なので設定としては中学二年生の男子です。少し長めですが、よろしくお願いします。
俺の名前は「闇竜 堕天(やみりゅう だてん)」
「ブラック・ウィングー漆黒の翼ー」という組織の一員だ。
コードネームは”闇の羽”と書いて闇羽(ヤバネ)。
普段は平凡な中学生として過ごしている
が、普通に紛れるというのは中々大変だ。
騒がしい教室で、俺は頬杖をつき、窓際の席から外を見る。グラウンドには次の体育のために集まってきている生徒たち。この学校という箱の中では、当たり前の光景。
「…………っ」
あぁ、まただ……。時折こうして左腕が疼いてしまう。
何としても力を制御しなければ。
へたをすれば教室がーーいや、それ以上の範囲が血の海に染まってしまうかもしれない。
それでも、もしも今、敵が突如襲ってきたら、場合によっては封印を解き、正体をさらしてでもここを守らなければならない。それが俺の使命なのだからーー。
教室を見回し、クラスメートたちの呑気なツラに笑みが漏れる。そうだ、俺らの組織のおかげで平和が保たれていることなんて知らずにそうやって笑っていればいい。
俺は制服の上から、封印のために巻かれている左腕の包帯を撫でた。
何とか今日も無事に帰宅することができた。制服を脱いで、束の間の休息にホッと息をつく。
ーーと、どうやら少し眠ってしまったらしい。やれやれ。随分と腑抜けたもんだ。
「たかしー!ご飯よー!」
…………普通に紛れるというのは、中々大変だ。
「たかしー!聞こえてるの?」
「聞こえてるから!今行くよ!」
部屋を出てリビングに向かう。あ、マズイ。あれ取り忘れてる。
「いや、あの、お母さん待ってあの怪我とかじゃなくて……ち、力が、えとあの封印……いや、何でも、あの、やめ、待って大丈夫だから何でもないからホントに包帯取らないで、いやだから違う、やめってマジでホントやめてええええええ」