織田優成の超不定期連載
「次はいつだよ!」
〜声優やナレーターのプロを目指す人のための、僕なりの指南文章〜
■まずはじめに
最初にお断りしておきますが、僕は自分の職業を“ナレーター”としています。
声優、俳優、イベントや結婚式の司会、養成所の講師、雑誌編集、ライターと、いろいろな仕事をさせていただいていますが、1992年3月1日に初めて仕事をしてから現在まで、いただいた仕事の9割以上はナレーションですしナレーターになりたくてこの業界に入ったので、ナレーターと言わせていただいています。
普通の生活をなさっている方、中でも芸能界に詳しくない方は、顔を出さない声だけの仕事をしている人を“声優”と思っていらっしゃるようですが、それは大間違い。同じ声の仕事でも、声優、ナレーター、CMナレーター、アナウンサー、DJ、パーソナリティなど、きちんと細分化されているんです。垣根を超えて仕事をしているのは声優の多くと、それ以外の職種のごく一部の人だけ。
確かに僕は声優と呼ばれる仕事もしていますが、その数は非常に少なく、しかもコンスタ ントではありません。2004年を例に挙げると、
外画………………「チム〜あこがれの人〜」
アニメ……………「テニスの王子様
」2本、「冤罪
」2本
ラジオドラマ………「タイムスリップ明治維新」
ゲーム……………「テニスの王子様
」4本、「スペースコロニー
」
と、全部で5作品11本(※2004年にオンエア、発売されたもののみ)。1カ月に1本も声優仕事をしていない計算になりますね(^^;。恥を承知で告白すると、0本という年も何年かあります(笑)。
こんなに声優仕事の少ない奴が、また、出版社が出している『声優名鑑
』やアニメ雑誌の付録の『声優リスト』にも載せてもらえない=声優業界にも認められていない奴が、「職業は声優です!」と言えるのでしょうか? はたまた、言っていいのでしょうか? 厚顔無恥なほうですが、そんな僕にも言えません(笑)。
声優とは、俳優として自分の「間」で芝居をするだけなく、アテレコのように「他人の間」でも芝居ができ、歌も唄い、ナレーションもレポーターもし、アナウンサーのように生で画に合わせて原稿を読み、ラジオのパーソナリティーや司会業もこなすという、まさに、芸能事の頂点に立つ特別技術職。ナレーションしか能のない僕には恐れ多い肩書きです。
そんなわけで、“謙遜”という意味も込めて“ナレーター”と言っているのですが、アテレコ業界の方の中には僕のそんな気持ちを理解することができず、僕がアニメや声優を見下していると思う方が……。「言いたい奴には言わせておく」が信条なので、 そのままにしていますが(^^;。
というわけで、声優や声優業界についての知識は、そんなに多くないし正しくもないと思います。ですから、僕の言葉をそのまま鵜呑みにせず、参考程度にとどめておける方だけ、この先にお進み下さい。それ以外の方は、失礼ですが僕には責任が取れませんので、このままお帰りくださいますよう、お願い申し上げますm(__)m。
平成16年12月11日