アニメX 341〜350
Column VOL.341 声優の歌唱力 その2
運良くデビューできたとしても、壁にぶつかった時に乗り越えられず、「きちんと基礎をやっておけば……」と後悔することになります。でも、歌のレッスンがある養成機関は少ない方ですから、歌の上手さに歌のレッスンは関係ないと思います。僕が思うに、発声練習を積むことによって声量が増し、息の持続が長くなり、声や音程にブレがなくなる結果、歌が上手くなるのではないでしょうか?
Column VOL.342 声優の歌唱力 その3
また、“歌を唄う”という行為は「演技」の一部でもありま すから、演技の勉強をすることで演技力が付き、歌に感情がプラスされ、それで上手く聞こえるのでは? よく、音程も声量も完璧で非常に上手いんだけど、ただキレイに唄っているだけで心に響いて来ない人っていますよね? ですから、役者としての勉強をすることが、歌が上手くなることにつながっているのではないかと僕は考えています。
Column VOL.343 訛りや方言
お次の質問は、「声優になるには、訛りや方言は直さなくてはいけないのでしょうか? また、どうすれば直せますか?」。訛りを直すというのではなく、“共通語”を新たに覚えると解釈してください。ちなみに“共通語”とは、世間一般で“標準語”と言われているものです。でも、“標準語”だと差別発言になるので、ここでは“共通語”とさせていただきます(^^;。
Column VOL.344 訛りや方言 その2
訛りを売りにして、共通語を話さずに仕事をすることは可能だと思いますけど、それですと仕事の量にかなりの制限がかかります。アニメや外画の吹き替えに登場する訛ったキャラクター、また、方言で喋るナレーションって、そんなにないですよね? さらに、共通語と方言の両方を喋ることができるタレントがほとんどなので、訛りの仕事が自分に来るとも限りませ ん。ですから、共通語をマスターしないと仕事にならないと思います。
Column VOL.345 共通語
で、共通語のマスターのし方ですけど、どうなんでしょう ね。他の人の方法を知らないので(^^;。ちなみに僕は「アクセント辞典」を常に携帯して、気になる言葉をひいて覚えました。というか、東北と大阪での生活が長かったため、いまだに携帯して街中や電車の中を始め、あらゆる所で気になった時にひいては覚えています。あとは、正しいアクセントを知っている友人や仕事場で指摘しても らったり、ですね(笑)。
Column VOL.346 アクセント辞典
「アクセント辞典」には特殊な記号があるんですけど、その読み方がわからないとひけません(^^;。ですから、NHKのアナウンサーや訛っていない友人のアクセントを参考に、まずは記号の読み方を覚えました。簡単な記号なので、一度覚えたら大丈夫! とにかく、何度もひいて口に出して身体で覚える!! そういうやり方でマスターできると思います。頑張って、訛りに磨きをかけつつ、 共通語を学んでください(^^)/。
Column VOL.347 声優になるために
さて、続いての質問は、「将来、声優になりたいと本気で考えています。声優になるために必要なことってありますか? また、声優になるのはやっぱり難しいことなんでしょうか?」。以前にも似たような質問に「感性を磨く」とお答えしたので、1番目の質問は過去ログを見てください(^^;。で、2番目ですが、難しくはないですよ。ただ、努力を怠らないことが難しい人には難しいですね。ま、これは声優に限りませんが。
Column VOL.348 声優になるために その2
何でもそうですけど、努力をすることで、ある一定レベルまでは到達できるのがほとんど。多くの方が、「自分には才能がない」なんて諦めてしまうけど、それは単なる努力不足。本当に才能がある人は、ほんの一握りで、どの業種でも可もなく不可でもない人が圧倒的に多くを占めています。そして、中には使えない人がいるのも、また事実。だから、どんな職業に就くのも難しいということはない! と、僕は思っています。
Column VOL.349 声優になるために その3
“声優”とか“俳優”という仕事を特別に考える気持ちはわかりますが、冷静に考えると、単なる職業の一形態に過ぎません。どんな仕事だって、それに従事している人は同じ人間で、みんな最初は素人だったんです(^^)v。ですから難しさは、みんなに平等。誰にでもなれるチャンスはあるんです! でも、中にはもちろん例外も……。男は女性アナウンサーにはなれませんし、レースクイーンにもなれません(笑)。
Column VOL.350 感性を高める
お次は、「役者は、自分の演技力や感性を高めるために、映画や小説、漫画などをよく見ると聞いた事がありますが、それは本当ですか?」。はい、本当です! 異論はあると思いますが、僕は表現者に必要な ものは「感性=センス」「経験」「想像力」だと思っています。その内の感性を磨くには、とにかく芸術性の高いもの=“ホンモノ”に自ら触れることが第一だと考えています。