アニメX 331〜340
Column VOL.331 オーディションと専門学校
さて続いては、「声優になるには、オーディ ションを受けるのと専門学校に通うのとどちらが良いんですか?」。え!? 声優になれるオーディションってあるんですか? まぁ、過去に劇場アニメのイベントで、その劇場アニメ映画に出演できるという公開オーディション、また、雑誌の企画による声優事務所所属オーディション、そして、声優事務所自身が新人タレ ントを募集するというのはありましたが……。
Column VOL.332 オーディションと専門学校 その2
でも、そのようなオーディションは数年に1回あるかないか(^^;。一般に行われているアニメのオーディションというものは、アニメの音響制作会社から声優事務所に連絡が行くので、声優事務所に所属していないと、まず受けられないもの。普通のタレント事務所では、マネージャーが絶えず動いていなければ受けるのが難しいくらいですから、余程のコネクションがない限り、アマチュアでは受けることすら出来ません。
Column VOL.333 声優になるルート
声優になるルートというものは、「声優事務所付属の養成所に入る」、「声優の仕事が多い劇団に入る」、「声優業界関係者の紹介で声優事務所に入る」というのがほとんどだと思います。声優事務所が新人タ レントを募集することも稀にありますが、受かるのは養成所などで芝居を学んだ経験者が圧倒的で、何の経験もない人が受かるとしたら、それは余程の逸材でしょう。
Column VOL.334 声優になるルート その2
とにかく声優を目指すのであれば、専門学校および事務所の付属ではない養成所を経てか、または経ないで、声優事務所の付属養成所から事務所の準所属、そして正所属となるのが一般的なルート。受かれば 即、プロの声優になれるというオーディションなどは滅多に存在しないと思われますので、「声優募集!」などというオーディション情報がありましたら、お気を付けくださいm(__)m。
Column VOL.335 気をつけていること
お次は、「仕事で気を付けていることは何ですか? 私も声に関することをしているもので(^^;」。それはですね、“体調管理”です! スポーツ選手同様、身体が資本ですし、微妙な体調変化が、仕事の出来にかなり影響するんですよ。ですから、風邪をひかないことはもちろん、病気、怪我にも気を付けています。熱っぽいと頭の回転が鈍くなるし、どこかに痛みを感じていると、そのことが気になって仕事に集中できないし……。
Column VOL.336 気をつけていること その2
あと、これは僕に関することなんですけど「睡眠時間」。仕事が忙しい時とかは、やはり睡眠を十分に取れないこともあり、その時は声は嗄れるし艶はなくなるし集中力は途切れるしで、満足のいく仕上がりになりません。まぁ、悲しいことに、満足の行く仕事などしたことがないのですが(^^;。ですからいつも、せめて「頑張ったな」と思えるくらいになるよう、体調管理に気を付けつつ、日々、努力しています。
Column VOL.337 CMナレーション
続いては、「CMナレーションの仕事は、どういう風に来るのですか? CMナレーションに強い事務所とかあるようですが……」。CMナレーションに限らず声の仕事のほとんどは、発注元である“制作会社”からオファーが来ます。CMナレーションの場合は、CM制作会社ということになりますね。そこが、CMナレーターを誰にするかというキャスティングをして、事務所なりフリーのタレントなりに連絡することになります。
Column VOL.338 CMナレーショ ン その2
といっても、キャスティングを専門に行っているキャスティング会社がすることもあるし、タレント事務所のマネージャーに資料を渡して、「こんな感じの人います?」とCM制作会社から連絡が来ることも!? また、ディレクターやクライアントが1人に絞り込めない時や、実際にいろいろな人と会ってみたい、声を聴いてみたい時は“オーディション”が行われま す。ハッキリ言って、アニメのキャスティングと変わりませんね。
Column VOL.339 CMナレーション その3
ですが、ナレーターはそこまで重きを置かれないのと制作にかけられる時間がないこともあり、テープオーディションで済まされてしまうのが現実です。最後に、CMナレーションに強い事務所というのは確かに存在します。俳優、タレン ト、モデル、お笑いなど、数ある芸能プロダクションの中で声をメインにし、その中でも更にCMナレーションに比重を置いた結果、そうなったんでしょうね。
Column VOL.340 声優の歌唱力
さて、お次は、「声優さんってみなさん歌が上手いですけど、声優になるために歌のレッスンとかあるんですか?」。これは、養成機関によって様々! というのが答えですね。ちなみに、歌のレッスンといっても普通のポップスではなく、 格式高い“声楽”のヴォーカルレッスンです。ですから、かなり真面目で退屈な基礎訓練の授業です。しかし、何事もこの基礎訓練が大切で、これを怠ると、なかなか実力が付きません。