アニメX 301〜310
Column VOL.301 フリーと事務所所属 その18
そんなわけで携帯番号や振込先の銀行口座は、 いまだに同じものをず〜っと使っています。事務所に入っていれば、短期間に引っ越しを繰り返そうが、携帯を頻繁に変えようが、銀行を自宅に近いところに変えようが……、あっ! でもそうすると、事務所に迷惑か(笑)。でも、事務所1社に変更を伝えるのと、取引先数十社に変更を伝えるのとでは、自分の労力が違いますね。
Column VOL.302 フリーと事務所所属 その19
最後に、僕が欠点と思っていないだけで、他の人が欠点というか面倒だと考えていることを挙げてみます。まぁ、単に受け止め方の問題で、人それぞれなんですけどね(^^;。それは、事務的手続き全てを、 自分1人で処理しなければならないということ。僕は性格的に細かいことが平気なので苦ではありませんが、そういうことが苦手な人は耐えられないそうです (笑)。
Column VOL.303 フリーと事務所所属 その20
まず、仕事を得るための「営業」に始まり、その後、依頼があれば「ギャラの交渉」。運良く決まったら、今度は「見積書」の作成。そして、スケジュールなどの「電話連絡」をやり取りしながら「原稿の受け渡し」。そして「原稿チェック」を経て「収録」となり、仕事自体は終了。しかし、仕事が終われば終わったで、「納品書」に「請求書」の作成・発送作業があり、最後にギャラが振り込まれたかどうかの「入金確認」。
Column VOL.304 フリーと事務所所属 その21
とまぁ、以上のような事務的仕事が、拘束時間の長い短いに関わらず、仕事1本に付き必ずあります。「見積書」「納品書」「請求書」の作成は、あったりなかったりしますが(^^;。これらが面倒だから事務所に所属しているっていうタ レントさん、結構いるんです。「これさえなけりゃ、俺もフリーになるのに」って、本当かどうかわかりませんが、良く言われます(笑)。
Column VOL.305 フリーと事務所所属 その22
でも、フリーって大変ですよ。仕事が忙しいと営業ができないため、しばらくすると仕事が激減。そこで仕事を得るために営業を再開するんですが、そうすると仕事は増えるんですけど、その時点で営業をする時間がなくなるので、やむなく営業は休止に。すると、またしばらくすると仕事が減って来て……。とまぁ、こんな理由でコンスタントに営業ができないため、 フリーだと仕事の量に波があり過ぎます(^^;。
Column VOL.306 フリーと事務所所属 その23
その上、忙しい時は睡眠時間を削ってまで、納品書や請求書の作業をしなければならず……。う〜ん、この原稿を書きながら思うに、やっぱり仕事だけに集中できる事務所所属の方が良いですね(笑)。そうそう、よく、「フリーは事務所にマネジメント料を払わなくて良いから、ギャラがまるまる手に入って良いよね」と言われますが、それは大きな間違い!
Column VOL.307 フリーと事務所所属 その24
だって、今まで書いてきたような事務的手続きを、マネー ジャーに代わって自分でやっているんですから。それに、バブルが弾けてこの方、経費削減の波に押され、「事務所のマネジメント料分、負けてください!!」と交渉されることがほとんどで、自分でマネジメントも兼ねているのに、手にするギャラは事務所所属者と同じ金額……。バブルが弾けてギャラが下がっただけでなく、フリーにはこんなしわ寄せもあるんです(;_;)。
Column VOL.308 フリーと事務所所属 その25
ギャラといえば、フリーというだけで足元を見られ、法外に低い金額を提示されることもありました。もちろん、その場合はよく話を聞いて、その内容によって受けるか断るかを判断していましたが、そのほとんどが突っ込んだ話をすると、 「また改めて、ご連絡致します」って、それっきり……。とまぁ以上が、僕の考えるフリーと事務所所属者の利点欠点でしたm(__)m。
Column VOL.309 改名
さて、続いての質問は、「どうして名前を変えたのですか? 改名したきっかけや新しい名前の由来を教えてください」。仕事を始めた頃はな〜んにも考えていなかったんですが、4年経った頃に仕事とプライベートを分けて生活したいと思うようになったんです。きっかけは、デビューして4年経った頃に入った「S養成所」で起こった、ある出来事でした。
Column VOL.310 改名 その2
なんで仕事を始めて4年も経った頃に、またもや養成所に入り直して一から勉強を始めたのかというと、それは、フリーでネームバリューもなく演技もきちんと出来ていない僕に、アニメやラジオドラマの仕事をくださる音響監督のSSさんがいたから。SSさんに、「きちんとした演技をして、仕事で恩返しがしたい! そのためには芝居の勉強をしなければ!!」 と考えたからなんです。