Column VOL.231 スタジオ入り時間 その2
スケジュールの都合で10時からの収録に参加できない役者さんは、以前説明し た「抜き録り」ということで、10時よりも前、それか休憩時間、もしくはもっと遅い時間や別の日に収録したりします。この 「抜き録り」、良くあることなんですが、そうそう頻繁にはありません(^^;。ちなみに、1日の内で一番遅いアテレコの収録開始時間は、収録後に電車で帰ることが前提となるので、19〜20時開始だと思います。
Column VOL.232 ラジオドラマの魅力
続いての質問は、「ラジオや映像などを制作するサークルに所属していて、将来はラジオドラマ制作に携わりたいと考えています。ラジオドラマのどんな所に魅力や面白さを感じますか?」。僕がラジオドラマ好きなのは、小さい頃から聴いていたこともあるのですが、やはり、映像という視角的効果がないことが大きな魅力です。テレビや映画、漫画などの場合は、初めに絵や映像などの視覚的な枠=制限がありますよね。
Column VOL.233 ラジオドラマの魅力 その2
制限があると、自分の感性に合わないことが多々、起こります。設定では「絶世の美女」となっているのに、自分には絶世の美女とは思えない女性が演じていたり……(^^;。でもラジオドラマだったら、自分の想像で「絶世の美女」を創ることができます。そんなわけで、ラジオの魅力や面白さというものは、自分の好みに合ったキャラクターや世界観を、自分の思い通りに作ることができる! に尽きると思います。
Column VOL.234 ラジオドラマの魅力 その3
自分の感性=想像力が貧弱であれば、ラジオドラマは非常につまらないものになってしまうけれど、想像力が豊かであればあるほど、音を聴くだけで、ものすごい世界を自分の頭の中に構築することができてしまう。それが、僕にとってのラジオの魅力であり面白さです。でも、そういった点では、BGMやSEといった音さえも存在しない“小説”が、一番魅力的で面白いんですけどね(笑)。
Column VOL.235 デビューしたその日から?
続いては、「声優の仕事は、デビューしたその日から1年って言うのですか? それとも、デビューして1年経ってから1年って言うのですか? どちらが正しいのか教えてください」。考えたこともなかったので、質問の意味にいろいろと悩みました(^^;。確かに、生まれたばかりの子供は0歳で、1年経ってから1歳と言いますから、どうなのか不思議ですよね。
Column VOL.236 デビューしたその日から? その2
僕は声優の仕事に限らず、何かを始めた時からが1年目になると考えていますので、始めたその日からを1年目と、“目”を付ければ良いと思うのですが……。“目”を付けるのがイヤなのであれば、「1年経ちました」とか「まだ○ヶ月です」とか、言い方を変えれば良いと思います。もし、“1年”という時間を厳密に表したいのであれば、デビューしたその日ではなく、1年経った日が1年とは思いますが……。
Column VOL.237 声優の楽屋
お次の質問は、「アテレコの仕事には、『楽屋』はあるのですか? 化粧や衣装合わせがないので必要ないのかな、とも思いましたが、全くないと不便のような……(笑)」。結論から言いますと、ありません! 『楽屋』とは、出演者が出演の支度をしたり、休憩する部屋のこと。テレビや映画、舞台の場合は、メイクや着替えなどがある他、出番までの長い“待ち時間”というものが存在するために、各出演者に個室が与えられます。
Column VOL.238 声優の楽屋 その2
ところがアテレコ仕事の場合、メイクや着替えは必要なく、 役によっては待ち時間が存在しますが、長時間というほどのモノは滅多にありません。そのせいか、アテレコの収録スタジオには、最初から楽屋が存在していません。その代わり、 ロビーが待機場所になり、タバコを吸ったりお喋りをしたりして、自分の出番に備えます。しかし、テレビや映画、舞台に出演する時は、きちんと用意されますので、ご安心を(^^)。
Column VOL.239 初めてのバイト
続いては、「初めてのバイトは何ですか? 又、初めてバイ トをするなら、何を勧めますか?」。初めてのバイトは、中学生の時にやった「荷物運び&陳列」です。大阪は梅田の地下街をブラブラしていたら、 怪我をした香具師(やし)の方に声をかけられて1時間ほど手伝ったというのが初めてのアルバイト。3千円もらった記憶があります。でも、これって、求められている答えではないですよね(^^;。
Column VOL.240 初めてのバイト その2
自分の意志で長期間働いたのは、高校2年の時に始め、1年ほど勤め続けたスーパーの店員。持ち場は「日配(にっぱい)」といって、パンや牛乳、お弁当などの棚出し作業。値段のラベルをラベラーで付けるラベル打ちや、賞味期限の早いものを前に並べる前陳(ぜんちん)作業が面白かったです。ちなみに時給はというと465円。今から20年前の大阪における高校生のバイトは、こんな時給が当たり前でした。