アニメX 161〜170
2003/11/03
Column VOL.161 同じスタジオでも……
またまたスタジオ関連! 「同じスタジオで収録されたものでも、放映局は違うのでしょうか?」。はい、違いま〜す(^^)。テレビ局のスタジオで収録したのであれば、そのテレビ局で放映されるのが基本ですが、一般の貸しスタジオはどの局で放映される作品にも貸しますので、同じスタジオで収録しても放映局は異なります。エンディング・テロップに収録スタジオが載っていますので、ぜひ、確認してみてください。
2003/11/10
Column VOL.162 スタジオの場所
スタジオ関連、最後の質問は「スタジオって、違う場所にあるんですか?」。日本全国あらゆるところにありますし、東京の中でも点在していますので、答えは「違う場所にあります!」です。ちなみに、アニメや外国映画の吹き替えは、東京でしか制作されません。ですから、ローカル・ナレーターにローカル・タレントは数あれど、ローカル・アテレコ声優は存在しないんです。声優になるには、上京しなければなりません。
2003/11/17
Column VOL.163 声優で音響監督
続いては、「テロップで、音響監督に声優さんの名前がありますが、何をされているのですか?」。役者ではなく、テロップにある通り音響監督として仕事をしています。音響監督は、役者のキャスティングに演技指導、BGMの選曲など、アテレコ作品の音に関する監督業。音響監督をする声優さんで有名なのは、三ツ矢雄二さんに千葉繁さんですね。ビートたけしさんや竹中直人さんが映画監督をなさるのと同じことです。
2003/11/24
Column VOL.164 オーディション
お次は、「オーディションって誰でも受けることができるの? それとも、制作側の予算の範囲内の声優さんのみが受けられるの?」。半分だけ当たりで〜す! 質問をくださった方は、なかなかお詳しいようですねぇ(^^)。オーディションといっても、キャラクターや予算に合わない人が受けても時間のムダですから、そういった方は受けることができません。というわけで、声優であれば誰でも受けられるというわけではありません。
2003/12/01
Column VOL.165 オーディション その2
そこそこ役者が絞られている場合は、候補者の所属事務所に直接連絡し、書類だけで決まるか、少数でのオーディション、またはテープオーディションとなります。新しい人材を発掘したい場合は、キャラクターの設定と一緒に「こんなタイプの人を3名まで」といった感じで、各事務所に連絡。事務所は、キャラクターとスケジュールの合う所属タレントを選び、何日にも渡る大規模なオーディションが開催される! というわけです。
2003/12/08
Column VOL.166 鼻炎
続いては、「私は鼻炎を持っていてナ行がはっきり発音できず、声優になるには致命的と言われました。滑舌練習などで治るものなのでしょうか?」。難しい問題ですね。滑舌練習で完治することはないと思いますが、独自の発声テクニックでカバーできるかもしれません。一度、病院で診てもらい、ご自分の鼻炎の程度がどのくらいなのかを知ることが先決だと思います。
2003/12/15
Column VOL.167 鼻炎 その2
重い鼻炎だと、鼻水やくしゃみがひどいと聞きます。それだと声優になるには致命的なことだと思いますが、ナ行が発音できないくらいであれば、矯正可能の余地があると思います。信頼できる先生に判断してもらい、発声テクニックでカバーできないようであれば、声優の道をあきらめるか、鼻炎の手術を薦められると思います。しかし、手術で鼻炎を治した場合、声が手術前と変わることは必至です。その点もよく考えてください。
2003/12/22
Column VOL.168 舌足らず
続いても、悩み事に関する質問です。「私はかなりの舌足らずです。治す方法はありますか?」。「舌足らず」といっても、実際に舌が極端に短いという人は、あまりいないとか。「音痴」と同じですね。音痴も、本人が音痴と思い込んでいるだけで、本当の音痴は少ないと、科学的データで実証されています。『病は気から』と言いますが、「自分は舌足らずだ、音痴だ」と思い込んでいる人が、多くを占めているのでしょうか?
2003/12/29
Column VOL.169 舌足らず その2
さて、詳しい話に入りますが、病気や怪我、麻痺、身体的構造などが原因で「舌足らず」の場合、矯正は難しいのですが、そういった原因がないようでしたら、矯正できる可能性は“あり”だと思います。なんでも、舌や唇の正しい使い方が出来ていないのが、舌足らずの原因のほとんどだとか!? 前回の“鼻炎”同様、一度、病院で診てもらうのが良いと思います。
2004/01/05
Column VOL.170 舌足らず その3
身体的構造でよくあるのが、「舌小帯(ぜつしょうたい)」 の長さ。舌の裏側を見ると“ヒモ”のようなものがありますよね。それのことです。それが極端に短いと舌の動きが悪く、「舌足らず」の喋り方になるそうです。治療法としては、 手術で「舌小帯」を切ってしまうとか。簡単な手術だと、何かで読んだことがあります。舌足らずでからかわれ、精神的にツライ思いをしている方は、先生に相談してみてはいかがでしょうか?