アニメX 081〜090
2002/04/08
Column VOL.81 台詞の少ない役 その2
「端役は1言が多いじゃない!」という声が聞こえて来そうですが、端役1役に1人の役者さんを呼ぶことができるほど、“予算”が潤沢にないんです。ですから、端役で呼ばれる役者さんは、いくつかの役を兼ねるのが普通です。新人さんや知名度がない中堅以上の役者さんを、たった1言の台詞で仕事に呼ぶなんて、現在の制作費では絶対にあり得ない……。ホン ト、早く景気に上向いて欲しいですね。
2002/04/03
Column VOL.82 auでも配信開始!
auをお使いのみなさま、どもです! i−modeから始まり、Jsky、そして今回はauと、着々と進化し続ける『アニメX』。その『アニメX』で、声優に関する質問などを僕なりの考えで、面白おかしく解説するコラムを担当している有馬克明です。みなさまの疑問を大募集しておりますので、『アニメX』か直接僕まで、お気軽にメールをお送り下さい。これからのお付き合い、よろしくお願いしま〜す(^^)/。
2002/04/15
Column VOL.83 アフレコ収録は何話ずつ?
続いての質問は、「1回の収録で1話ずつ録音するんですか?」。その通りです! 毎週放映されている30分のテレビアニメ作品は、1週間に1話ずつ収録しています。たま〜に、諸事情によって2週分録ることもありますが、それは極めてまれ。ちなみに、月〜金の帯で放映されている5分番組は、5日分、つまり1週間分をまとめ録りします。といっても、合計で30分作品みたいなものですから、似たようなもんですね〜(^^)。
2002/04/22
Column VOL.84 アフレコ収録は同じ時間?
今回の質問は、前回のにちょっと似ている「収録の曜日や時間は、毎週同じなんですか?」です。答えは、同じで〜す(^^)。制作スタッフ&出演者のスケジュール調整の関係から、収録時間は固定されています。毎回違ってしまうと、全員が揃うことは限り無く不可能。とすると、オンエアにも影響が……。というわけで、収録の曜日・時間、そしてスタジオまでもが毎回、同じです。
2002/04/29
Column VOL.85 アニメと洋画
お次は、「アニメと洋画、どちらがやりやすいですか?」。 僕個人の意見しては、洋画の方がやりやすいですね。洋画の場合、前もって原盤のビデオをいただけるので、家で練習できるという利点があります。それと、収録の時にヘッドフォンで原音、つまり向こうの役者さんの台詞や効果音、BGMなど、すべての音を聴きながら演じることができるので、気分的にも入り込みやすいからです。
2002/05/06
Column VOL.86 アニメと洋画 その2
その上、声をアテるのが絵ではなく、向こうの役者=人間なので表現が豊か。ちょっとした動作や表情の変化というものが、役作りにおける重要なヒントになりますから、演技の未熟な僕には非常に助かります(^^;。吹き替えの問題点は、ビデオをチェックする時間の有無。チェックをする時間がない時は、寝る時間を削らなければならないので、睡眠時間の長〜い僕にはツライことなんです。
2002/05/13
Column VOL.87 洋画の収録
続いても洋画関係です。「洋画の収録はその日の内に終わるって本当ですか?」。はい、そのとおりです。かつて、ビデオがなかった時代は、1日目がチェック&テスト、2日目がテスト&収録という段取りで、2日間かけて収録をしていました。現在はビデオが普及したおかげで、自宅でチェック作業ができるようになりましたので、特別な場合を除いて、1日で収録は終了します。
2002/05/20
Column VOL.88 声優のキャスティング
さて、続いての質問は「キャスティングはどうやって決まるのですか?」。いろいろなパターンがあるので、ちょっと難しい質問ですね(^^;。そこで、メインとサブに分けて説明します。メインキャラのキャスティングは、ほとんどが 「オーディション」。「オーディション」とは、番組が始まる前か、新キャラクター登場の前に、スタジオに候補者を呼んで実際にマイクを通して声を聴き、イメージに合った人を選ぶというもの。
2002/05/27
Column VOL.89 声優のキャスティング その2
オーディションに呼ばれるのは、プロデューサー・監督・音響監督・原作者などが出しあった候補者。もしくは、各事務所にキャラクターの設定などを送り、事務所のマネージャーが選んだ、そのキャラクターに合うと思われる所属タレントです。ちなみに「オーディション」が行われるのは、ほとんどの場合がメインキャラクターのみ。メイン以外のサブキャラクターは、だいたい音響監督さんのキャスティングになります。
2002/06/03
Column VOL.90 声優のキャスティング その3
つまり、メインは大人数の、サブは少人数の意見で決定されます。ちなみに、イメージがぴったりであれば、そのキャラクターに関してのオーディションは行われません。また、発言権の強い人がいれば、その人の“鶴の一声”で決まることも! でも、メインキャラクターのキャスティングによって作品の当たり外れが大きく左右されますから、“鶴の一声”はあまりないようですね(^^;。