アニメX 021〜030
001〜010 011〜020 021〜030 031〜040 041〜050 051〜060 061〜070 071〜080 081〜090 091〜100
101〜110 111〜120 121〜130 131〜140 141〜150 151〜160 161〜170 171〜180 181〜190 191〜200
201〜210 211〜220 221〜230 231〜240 241〜250 251〜260 261〜270 271〜280 281〜290 291〜300
301〜310 311〜320 321〜330 331〜340 341〜350 351〜360 361〜370 371〜380 381〜386  番外編

2001/02/19
Column VOL.21 アニメのアフレコ収録 その6
 台本直しが終わると、Aパート(CMまでの前半)・Bパート(CM明けの後半)を1回通して見ます。その時に、自分の役の表情・口の動き(口パク)・セリフの長さ・セリフをかける距離感など様々な情報を瞬時にチェック! 自分が作ってきた演技プランに、この情報を下地として修正を加えることになります。この“通し”の後に1回か2回のテストをして、即“本番”となりますから、このチェック、おろそかにできません。

2001/02/26
Column VOL.22 アニメのアフレコ収録 その7
 画面を見ながら台本を見るというのは、ある種の慣れが必要で、慣れてしまえば楽なんだそうです。でも、僕のようにたま〜にしかアニメの仕事をしない身にとっては、至難の業! カット割が速いシーンだと、全く付いていけません(; _;)。だけど、アニメ声優初心者の頃は本当に情けない、悲惨な芝居しか出来なかったのに、今では「役者です!」と胸を張って言える(?)ほどの自信が。僕も少しは慣れたのでしょうね(^^;。

2001/03/05
Column VOL.23 アニメのアフレコ収録 その8
 通しが終わると、早速Aパートのテストに入ります。しかし、テストとは名ばかりで、本番同様に演じなければなりません。なぜなら、このテストは役者だけでなく、録音を行う音響制作スタッフ側のテストでもあるからです。テストだからといって探り探り演じていては本番の時と演じ方が変わってしまい、マイクのレベルや音響監督さんの演出プラン、共演者の演技など、様々な点で迷惑をかけることになってしまうんです。

2001/03/12
Column VOL.24 アニメのアフレコ収録 その9 テスト
 「通し」を見て自己修正し、テストに臨むわけですが、テストでは他の役者さんと絡みます。したがって、そこでも若干の修正が入ることも。相手役者の投げて来たセリフで、自分の読み込みの足りなさに気付かされるんです(^^;。そんなこんなで様々な自己軌道修正を頭の中で練りながら1回目のテストが終わり、音響監督さんからダメ出し(指示)が出されます。でも、ここでも自分の読みの浅さに気付かされるんですよね〜(笑)。

2001/03/19
Column VOL.25 アニメのアフレコ収録 その10 ダメ出し
 “ダメ出し”は、音響監督さんが役者の1人1人に指示を出します。指示を受けている人以外は、先程のテストを反すうしたり、他の役者さんと演技の打ち合わせをしたり、わからなかったカットを出してもらったりなど、ラストテストがある場合はそれに向けてのチェック、ない場合は本番に向けてのボルテージを上げていくことになります。他に、トイレに行ったり、お腹が鳴らないようにちょっ とした食事をとったりも(^^;。

2001/03/26
Column VOL.26 アニメのアフレコ収録 その11 ラステス
 ダメ出しが終わると、いよいよラステス(ラストテスト=最後のテスト)です! 泣いても笑っても、これが最後。でも、練習という感覚でやると、やっぱり探り探りになってしまうので、本番と思って演じます。このラステスできちんと修正できていれば、良し。できていないと、再度ダメ出しをいただくことに(^^;。でも、中には更に高い要求をされたり、一転してガラッと違う要求をされたりも。

2001/04/02
Column VOL.27 アニメのアフレコ収録 その12 本番
 ラステスでのダメ出しが終わり、ついに“本番”となります。内容的にはテストと同じなのですが、やはり「本番」だけあって雰囲気が一変します。間違ってもそこだけ録り直しが可能なので、アテレコ初期の頃に比べると和やかだそうですが……。で、間違えたらどうなるかというと、音響監督さんによるのですが、一通り収録が終わってから抜き録りするか、間違えたところで順次止めて録り直しながら進んで行くかの2通りがあります。

2001/04/09
Column VOL.28 アニメのアフレコ収録 その13 抜き録り
 本番が終わったら「抜き録り」です。間違ってしまったところや、音響監督さんの意図と違ったところ、口パクと合わなかったところなどの“NG部分”と、ガヤなどの“別録り”の指示があったところを収録します。抜き録りのない出演者は、スタジオに残って見学しているか、早めの休憩となります。とまぁ、ここまでが30分アニメの収録の一区切り。この後、5〜10分の休憩を挟んで、Aパート同様にBパートの収録となります。

2001/04/16
Column VOL.29 アニメのアフレコ収録 その14
 とまぁ、ザーッと早足で紹介した以上が、30分アニメの収録概要といったところです。収録時間は、平均して約3時間半。長い時間をかけて作られるアニメーションの全行程の中で、役者の仕事はこの短い収録時間のみ! このことから、 声優の仕事がいかに瞬時における適応力・判断力・解釈力を問われるかが、おわかりになると思います。
 次回からは、今までの内容をさらに掘り下げて紹介してみたいと思います。

2001/04/23
Column VOL.30 収録台本の受け渡し
 台本の受け渡しは、レギュラーならば前の回の収録時にスタジオに置いてあります。しかし、現在のアニメ業界は制作期間がギリギリの状況がほとんど。1週間前に台本ができていないことも。そんな時はゲスト同様、所属事務所のスタッフが音響制作会社に取りに行きます。役者は所属事務所に取りに行くか、マネージャーさんに届けてもらいます。ちなみに僕はフリーなので、自分で音響制作会社に。役者兼マネージャーですから(^^;。